荒野の出来事

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　ナナリーはスザクを選んだ。
　ゼロが相手とはいえ、ルルーシュだということは知らないとはいえ、彼女の夢にゼロの存在は邪魔でしかない。
　しかしそれだけならいいのだろう。本来自分には守りきることはできないナナリーを朱雀に預けるつもりだったわけだから。

　しかし

　行政特区日本をもう一度立ち上げようとは


　


　


　新総督からの演説によりついに公式に発表された特区日本

　こうなったらどうしようもない。
　これは彼女がユフィのために受け継いだ願い。


　もういらないんだ。ゼロも、俺の戦いも・・・。


　そう、もう必要ない。ゼロになってしまえば彼女は敵だ！
　ルルーシュは目的意識を完全に失い町を徘徊する・・・。

　


　


　一人になりたいルルーシュは電車乗客にギアスをかけ、自分の車両の人間を移動させる。
　ロロはその車両にナナリーの演説を流し現実を見せ付ける。

　そんな現実から目を背けるようにルルーシュは逃げていった。


　



　町ではブリタニア人の手足になって日本人を虐めている日本人を発見する。これがゼロにより反逆が中途半端になった結果であろう・・・。腐ってやがる。

　触るな！下衆が、

　腕立て伏せでもしていろ！

　と下衆ブリタニア人にギアスをかける。さらに
　ルルーシュ「そっちは踊ってもらおうか」

　ルルーシュ「スクワット、遠吠え、拍手！」
　
　


　何と言うギアスの無駄遣いｗ

　そう、ギアスがあれば、自分の知能と黒の騎士団があれば世界を変えることも出来なくは無い。
　でもそんな力がありながら、結局自分には変えられなかった。

　ルルーシュの虚しい笑いがこだまする。
　

　


　C.C.「ここに戻らないならそれでも構わないさ。私にとってはあいつが生きていることが重要だ。
　・・・まさか、ゼロをやめるだけなら簡単だ。
　そんなロマンティックな話じゃないさ。しかしこのままでは黒の騎士団はお終いだな！

　・・・ああ、『ナナリーのためのゼロ』。ルルーシュはそういっていたよ、マリアンヌ」


　一方学園では修学旅行の準備ができ、出発寸前だった。
　ルルーシュたちを待つ生徒会メンバー。


　ルルーシュはハジマリの場所に、そうゼロがゼロとして始まった場所にたどり着いていた・・・。そしてそれが分かっていたかのようにカレンがルルーシュを見つけ出す。
　カレン「やっぱりここに来たのね。ここはゼロが、あなたが始まった場所だものね」
　ルルーシュは完全に自暴自棄になりリフレインまで撃とうとしていた。

　


　


　カレン「それ？」
　ルルーシュ「リフレイン、カレンも知っているだろ。懐かしい昔に帰れる・・・」

　自分の大切な人を狂わせた薬を今度はルルーシュが、ゼロが撃とうとしてる。
　カレンにとってこれほど嫌なことは無い！

　カレン「ふざけないで！！」

　カレン「一度失敗したからって何よ！また作戦考えて取り戻せばいいじゃない。いつもみたいに命令しなさいよ。ナイトメアに乗る？それとも囮捜査？なんだって聞いてやるわよ！」
　
　ルルーシュ「だったら、俺を慰めろ・・・」
　カレン「え？」

　


　歩み寄るルルーシュ

　ルルーシュ「女なら、できることがあるだろう」
　最低っすルルーシュさんｗ
　そして当然のようにひっぱたかれるルルーシュ

　


　カレン「しっかりしなさいルルーシュ。あなたはゼロなのよ！私達に夢を見せた責任があるでしょ？だったら最後の最後までだましてよ。今度こそ完璧にゼロを演じきってみせなさいよ！」


　誰かに言ってもらいたかったのか？
　
　だが今度はロロが目の前に現れる。
　ルルーシュ「お前は俺の監視役だったな、忘れていたよ・・・」
　ロロ「いいじゃない、忘れてしまえば」
　ルルーシュ「！」
　ロロ「辛くて重いだけだよ。ゼロも、黒の騎士団も、ナナリーも」

　ルルーシュ「違う！ナナリーは」
　ロロ「ナナリーのためにもなる」


　その言葉に言い返すことは出来なかった。
　まあそれこそがルルーシュが悩んでいたり理由なわけですからね

　ロロ「ゼロが消えればエリア11は平和になるよ。兄さんもただの学生にもどって幸せになればいい。」
　ルルーシュ「しかし・・・」
　ロロ「何がいけないの？幸せを望むことが？誰も傷つけない。今ならすべてを無かった事に出来る。大丈夫、僕だけはどこにも行かない。」

　



　ずっと兄さんと一緒だから


　タンカーのアジトがスザクに見つかってしまった。
　スザクは10分以内に全員甲板に武装解除で出てくるよう指示。彼もこれが黒の騎士団の船だということは見当がついてるはず。総攻撃を仕掛けてくるに違いない。ゼロはこのまま現れないのか？


　


　


　学園に着いたルルーシュとロロ。
　もうみんないない。だがそんな誰もいない鳥籠こそ今の自分にふさわしいというルルーシュ。だが

　花火？誰もいないはずなのに。
　ルルーシュは急いで屋上へと向かう。すると、そこにいたのはミレイ・リヴァル・シャーリーだった。
　
　ルルーシュ「どうして？修学旅行は？」
　リヴァル「俺達だけで行っちゃったら泣くでしょ君」
　ミレイ「旅行なんてのはね、どこに行くかじゃなくて、誰と行くかなのよ」
　シャーリー「そうそう」

　ルルーシュは思い出す。
　みんながいた頃の思い出を。そこにはナナリーやスザクもいた。鳥籠かもしれない。けどそれ以上にナナリーの望んでいた”優しい世界”だったのではないか？とルルーシュは思う。ここまで戦って。ここまで犠牲を払ってようやく大切なものがどこにあるかに気がついてしまうなんて・・・。

　昔ナナリーやスザクと話したことがあったっけ。『幸せ』に形があるとしたら、それはどんなものだろうって。
　そうだ、それはスザクが言っていたようにガラスのようなものだって・・・。

　だって普段気づかないから。でも確かにそれはあるんだ。
　その証拠にちょっと見る角度を変えるだけでガラスは光を映し出す。
　そこにあるのだと、どんなものよりも雄弁に存在を主張するから


　優しい世界でありますように


　そう、”優しい世界”がこんな近くに。
　偽りの記憶に怪我されてなお、透明なガラス色でいつも、ずっと、ずっと・・・


　気がついたら涙まで流していたルルーシュ。
　泣いてるのがばれてしまい、照れ隠しするルルーシュ。

　


　ルルーシュ「みんな！またここで花火を上げよう。絶対に絶対にもう一度みんなで・・・」

　
　そう、俺の戦いはもうナナリーだけじゃあ・・・



　


　黒の騎士団への攻撃が開始された。
　藤堂の指揮の下、最初の砲撃こそは海中へ逃げ延びるも、魚雷やミサイルによる無差別攻撃に浸水が始まる。このままでは死んでしまう。


　そこへ聞き覚えのある声が

　ゼロ「Q１、Q1聞こえるか？」
　ゼロだ！
　ゼロ「ダウントリム50度、座標Ｌフォティーンに向けて急速潜行しろ！」

　


　


　一気に黒の騎士団に活気がもどる。
　しかしゼロから意外な指示が。
　ゼロ「正面に向けて魚雷全弾発射！時限信管にて40秒だ」

　せっかくのステルス機能なのに、これだけの包囲網のなかで魚雷を発射すれば居場所がばれてしまう。しかし今はゼロを信じるのみ。
　潜水艦はスラッシュハーケンを地面に打ち込み固定させる。すると

　正面にあるのは何かの施設。そこを爆破させ地盤沈下による急激な渦。
　さらにメタンハイドレートによる化学反応で海中に巨大な泡が発生！！

　


　荒れた水流と泡の流れにより、ポートマンは行動不能になり同士討ち。
　さらに海面で待ち構えていた護衛艦はすべて転覆！生き残っているのは騎士団の潜水艦と、フロートを使っているラウンズのみ。

　
　



　だがこれだけではなかった。ゼロはロロの操縦するヴィンセントの手に乗りスザクたちの前に現れる。
　そして次の言葉に誰もが驚いたはずだ！

　


　ゼロが命じる、


　黒の騎士団は全員

　



　特区日本へ参加せよ！！！





　－感想－

　ルルーシュあんたは最高だよ！

　なるほど。海での戦いではそういった戦法まで考えていたのですね！すばらしいゼロ。
　三人官女もいい感じでルルーシュを支ええているようなので今後も期待。神楽耶が意外と精神的に大人だったのがビックリしました。

　それにしてもまさか行政特区の参加を表明するとは。そして次回予告で顔をさらしていますね！これは来週絶対何かある！！まあ何もなかった回がコードギアスにあったか？といわれればそれまでですけどねｗ


　今回はナイトメア戦がなかったですが、本来はこれこそがルルーシュの戦い方ですからね！
　このシーンは鳥肌が止まりませんでした。




　さて今回も部分的にギャグ要素が幾つか
　こういう試みも大事ですよねｗ

　


　南はロリコンだったのかｗ

　まさか裏切りませんよね。


　それとこれがゼロを取り巻く三人官女ｗ

　

　
　うわー壮絶な修羅場の予感。
　


　最後はこれ！
　


　ギルフォード卿むっちゃ嫌そうな顔してますよねｗ
　ロイドも学習しないと、偉い目に合いますよ！

　ここでもセシルさんが作ったとんでも料理。
　内容は健康に気を使った料理ですけどね＾＾； もしかしてスザクはアレがいやで精密検査から抜けたんじゃあ・・・。
　



　・コードギアス　R2解析　TURN01『OPから読み取れる伏線①』
　・コードギアス　R2解析　TURN02『アニメ雑誌からの情報解析①』
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